いただいたコメント|歯科塾YOBOU|知識を与え、病気を防ぐ「与防歯科」を学び広めるスタディーグループ

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いいはしデンタルクリニック/院長:飯箸 真康先生より

医院に予防を定着させたい! けれども……。

このように思われる先生、結構たくさんいらっしゃいませんか?
かくなる私も例外ではありませんでした。2011年に開業はしたものの、「予防に力を!」とうたっていてもなかなか思うように定着していかない。
この本を手に取った、あるいは手に取ろうとお考えの先生も同じような悩みを抱えていらっしゃる同志なのではないでしょうか?
2012 年、「歯科塾YOBOU」に参加させていただき、長年の試行錯誤で完成された小島先生のノウハウをご教授いただいてから、私の医院は大きな変貌を遂げました。患者側の定期的に通院したいという意識の変化、レセプト・収益の増加、自分の仕事の達成感など、プラスの変化が大きくありました。そのようななかで、もっとも大きなプラスの変化は「スタッフのやる気、率先して自主的に取り組む姿勢」でした。
このような変化を起こしてくださった「歯科塾YOBOU」は、私の医院にとってまさに救世主的な存在です。


歯科塾YOBOUの根幹を集約した教本

私の場合、「歯科塾YOBOU」があったうえで、この本の読者になったわけですが、歯科塾YOBOUの基本的な考え方が集約されている本だと思います。
歯科業界に予防が浸透しにくい理由として、①予防のエビデンスに対する取り扱いの難しさ(とくに国外のエビデンスが多いこと)、②エビデンスにとらわれすぎると身動きがとりづらくなる、③そもそも予防は保険給付外、といったことが挙げられ、先生がたも日々悩まされていることと思います。
歯科医師はエビデンスに基づいて歯科医療を行っています。歯科医師は科学者ですので、根拠に基づくことが絶対的に必要ですが、とらわれすぎない柔軟な発想が必要なことも時にはあります。そんな発想をくれることもこの本の魅力ではないかと思います。われわれ歯科医師は保険でどのように予防を定着していくか、という誤解を抱きやすい傾向があります。原則、予防は保険給付外ですので、ここで「歯周初期治療」を行うという考え方の転換が必要になります。先生がたは歯周治療に関するエビデンスについては十分おもちだと思います。そして、何よりも歯科医師による診断が必要不可欠であることは言うまでもありません。歯科医師による歯周治療の診断を武器に、歯科衛生士に放置しっぱなしにしないで、歯科医師がきちんと介入していくことが重要であることが書かれています。もちろん、冒頭にあげたように、「スタッフがやる気を出し、率先して自主的に取り組む姿勢」が重要であることには間違いありませんが、そのためには歯科医師がスタッフをしっかりと導いていくことが必要になります。そうなるまでに小島先生は私と比べ物にならないくらい、もっと苦労をされ、さまざまな試行錯誤を繰り返して形になった経緯があります。そのような経緯もコミカルに読みやすく書いてあるので、歯科医師だけでなく、歯科衛生士、歯科助手など歯科にかかわるスタッフにも読みやすい内容になっているように思います。


キャッチコピーは、予防ではなく与防

医院全体が「院内を変えたい」、「地域に根差したい」、「患者さんと長く付き合いたい」と強く思う気持ちをもっていれば、良い方向に変化をしていきますが、逆に、マイナスの考えではそうはいかない。医院のスタッフを良い方向に導いていく後押しにも、小島先生は力を入れており、また本書にも書かれています。
この本を読み進めていくと、「イントロ&インスト」という言葉が出てきます。じつはこのイントロおよびインストにかかわる内容がこの本の大切な部分であり、歯科塾YOBOUで浸透している考えのメインの内容になっております。
キャッチコピーは、予防ではなく与防。「知識を与えて全身疾患を防ぐ」、この言葉は本書の根幹となる部分であり、またなぜ知識を与えてなのか、また、「むし歯、歯周病などの歯科疾患を防ぐ」のではなく「全身疾患を防ぐ」ことをうたっているのか、理由を知ってなるほどと思えれば先生も同志です。
この本を読んでいる先生は日本の医療保険制度への救世主となるかも(?)しれません。


すべてのスタッフが気楽に読める内容

最後になりますが、本書は難しい内容はあえて書かれておらず、歯科医師だけでなく、医院にかかわるすべてのスタッフが気楽に読める内容になっていると感じました。
私が小島先生から教えていただいた内容が、この本にまとめて書いてあります。
歯科塾YOBOUでは、ここには書かれていない内容がたくさんありますが、大切なことはここにまとまっていました。
私と同様に小島先生の本を手にした先生は、これが救世主になってくれることを切に願います。